浅草神社の「三社祭特別御朱印頒布中止」のニュースを聞いて思うこと

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浅草神社境内

こんにちは、マッキーです。

ご存知の方も多いと思いますが、東京都台東区の浅草神社が、この17日から始まる三社祭りで毎年出している『特別御朱印』を、今年は中止すると発表されました。

その理由が、令和になる時の特別御朱印をいただく際に、神社の人に暴言を吐いたり威嚇的な行為をした参拝客がいたからとのこと。
また、それらをネットオークションで売買されていたことも理由の一つだということです。

御朱印が人気になってくるにつれ、参拝客のマナーの悪さやネット転売のことは数年前から時々指摘されていました。

今回、浅草神社という有名な神社が下した頒布中止の決断は、テレビやネットなどで大きく報じられています。(今朝のテレビでもやっていました)
おそらく楽しみにされている人も多かったと思いますが、本当に残念です。

私のブログにおいでくださる皆さんは、もちろんそんな方はいらっしゃらないと信じておりますが、私からも一言、コメントしておきたいなと思い、このページを書かせていただきます。

目次

人としてのマナー

「御朱印をいただくマナー」と書こうと思ったのですが、そんなことの前にやはり「人としてのマナー」ですね。

報道によると、長蛇の列に怒った人や、結局手に入れられなかった人が、神社の方や巫女の方に罵声を浴びせたり、集団で取り囲んだり、「こっちはお客さんだぞ」と迫られたそうです。遠方から来ていることを挙げて文句をいう人もいたとか。

御朱印云々ではなく、こんなことをやっちゃいかんでしょう! 人としてどうなんですか、ということです。

長時間、長い列を待つことに疲れる気持ちはわかります。ですがそれは皆さん同じです。まして神様と接する神社じゃないですか。。。

そんな最低限のマナーも守れない人は御朱印をいただくこと自体、神様や神社に対して失礼な話だと思います。

浅草神社の方が「そういう人は二度と来社しないでほしい」とおっしゃってましたが、その通りですね。神社や御朱印が大好きな者の一人として、私もそういう人は神社に行って欲しくないと思います。

御朱印を商品と思う神経って・・

商品の転売という仕事があります。もちろん「安く買って高く売る」というのは商売の基本ですし、転売自体を否定するものではありません。しかし、御朱印を転売するって・・本当に驚きだし、それを通り越して腹が立つし、悲しいです。

言うまでもなく、御朱印は本来、写経をし納めたことの証として出たものですし、今は神社やお寺に参拝し、神様仏様とご縁をいただいたものとしてありがたく頂戴するものです。その心がなく、ただ儲かる商品として見るなど言語道断です。

転売をする人が全てとはもちろん言いませんが、いろんなものにアンテナを張って、ちょっとでも儲かりそう、と思ったらどんなものにでも手を伸ばし、転売し、利益を得る・・そんな人もいるのでしょう。

御朱印がブームだから、儲かるから、ということで御朱印を手に入れそれを転売して儲ける。「商売」として見れば「儲かるんだから何でもあり」と言われるのかもしれませんが、何でもいいわけではないのは当たり前です。

先日、令和が決まった時の号外に、危険なほどのすごい数の人が群がり、すぐ翌日に高値で転売されていたニュースも見ました。

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浅草神社の平成・令和限定御朱印2枚で1万円近くで売っていた、というのも聞きましたが、あの大行列の中に、そんな転売目的で並んだ人もだいぶいたのかなと思うと、本当に情けないし腹立たしいです。

これを読んでくださる皆さんの中にはいないと思うので、言っても仕方がないのですが、転売目的で御朱印をいただくなんて本当にやめていただきたい! 強くそう思います。

買う方も買う方ですよ。買う人がいるから売る人がいるわけで・・。

ネットオークションで購入して何がいいんだろ・・・

多くの人が御朱印をいただくこと、集めることは本当に嬉しいし、神社やお寺に参拝して心洗われることは本当にお勧めしたいです。ブームと呼ばれるのも、多くの人が楽しむことは決して悪くないと思います。ですがその中で、こういう心ない人が出てくるのは本当に悲しいと思います。

きちんと神社仏閣にお参りし、神様仏様とのつながりを感じられた人だけがいただいて欲しいと思います。

先日の白虎隊墓守様の御朱印の件・・

2か月ほど前、3月の終わりに、会津若松市の白虎隊墓所の御朱印が、それを描いてくださる墓守様のお気持ちにより、発行を一時中止されたというニュースが飛び込みました。

こちらのことは私はよく存じていなかったのですが、墓守の方が、参拝者一人一人とお話をしつつ、丁寧に書かれていたそうです。そのお気持ちはとても素晴らしいと思います。
ですがこちらでも心ない方が、「何やってるんだ、話なんかせずに早くしろよ、待ってるんだ」みたいなことを言われたようなんですね。

それはやはり違いますね。一枚一枚丁寧に書かれているので時間がかかるのはどこでも一緒ですし、それを待つのは当たり前。特にこちらの墓守様はお一人お一人と対話するのをとても大事にされて来た方だとのこと。

お話をされないところも多いですが、それはそれぞれのやり方です。
ここではここでのやり方に従うべき。

もちろん文句を言った方も、そういう墓守様のお気持ちをご存知なかったのかもしれませんが、それにしても、御朱印を「待つ」というのは当たり前で、そこにクレームをつけるのはおかしいと思います。


浅草神社の暴言にしても、オークションサイトでの転売にせよ、白虎隊墓所の御朱印にせよ、やはりそこには「心」がないと思います。

神社やお寺にお参りするのは、やはり一番は「何かにすがってお願いしたい」とか「心を洗いたい」とか、言い換えれば、見えない大きなものへの崇敬と、自分の心と向き合うことです。

それがあれば、御朱印に対しても、それをくださる神社やお寺の方に対しても、当然の尊敬やマナーが湧いてくるはずだと思います。

御朱印の人気が上がるのは嬉しいし、私自身、多くの方がより神社やお寺や御朱印に親しんでもらいたいと思ってこのブログを進めています。

そんな中、こういう悲しいニュースは聞きたくないし、そういうことを起こした人は本当に反省してもらいたいと心から思います。

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