『二葉山山麓七福神めぐり』の5回目は、尾長天満宮(おながてんまんぐう)です。
菅原道真を御祭神としている神社を天満宮と言うのはご存知だと思います。広島にも天満宮はいくつかありますが、ここ尾長天満宮は中でも最も代表的なところだと思います。
古くから尾長山には明星峰(尾長山)天神社という小さな社がありました。
道真は延喜元年(901年)、大宰府に左遷されるわけですが、道中、ここ二葉山(尾長山)のふもとに船を着けて(当時ふもとまで海でした)この地で休んだとされています。そのことから、ここに道真公をお祀りしたそうです。
時を経て平安末期、安芸守に任ぜられた平清盛がこの山に入った際、ひどい暴風雨に遭って命の危険が迫ったことがあったのだそうです。その時、道真に祈ると不思議に暴風雨がおさまり、命拾いをしたとのこと。その感謝の気持ちから、清盛がここに社殿を創建したのが尾長天満宮の始まりと伝わっています。
現在地に遷座されたのは江戸時代、寛永17年(1640年)のことです。
今も学問の神として、合格祈願や学業成就の方を中心に、多くの参拝者があります。
尾長天満宮の場所
広島東照宮から距離にして約600m、歩くと10分くらいです。
途中から住宅街の坂を登る感じになり、しばらく登ったところで、鳥居と楼門が見えます。
拝殿は石段をずっと登った上になります。
尾長天満宮の御朱印
尾長天満宮の御朱印はこれです。書き置きのものになります。
尾長天満宮の風景
こちらの境内の風景をご紹介します。
階段の途中に楼門があります。
手水舎
さらに石段を登ると広くなっていて、拝殿があります。
こちらの狛犬は広島市内でも2番目に古く、雌雄がこれくらいはっきりしているのは珍しいのだそうです。
市内中心部が見渡せます。
社務所
境内社の竜神社
その手前に「登竜門」という門があり、その説明板には
絵馬を奉納される方は、立身出世の関門登竜門を通り、竜神社につるしてある竜神石の下に絵馬を置き、心を込めて、あなたの年の数だけ、竜神石を打ち鳴らし、祈願した後、奉納所へ掛け納めて下さい。
とあります。
また、ここの御賽銭箱に貼った紙には「ご祈願の作法」として
上の白い「龍神石」をご自分のお年の数だけ打ってください。神様に代わって命がけで生み育てていただいたご両親の顔を思い浮かべながら静かに心を込めて一点一点打ちならしてください。
とあります。
合格の木(やまこうばし)
この「やまこうばし」という木は、秋に葉が枯れても枝についたまま落ちることがなく、春になって入学や入社のシーズンの頃花が咲き葉も入れ替わるそうです。そのため『落ちない』ということで『合格の木』と呼ばれ、受験生などの祈願の場になっています。
撫で牛
菅原道真公の誕生日と亡くなられた日が「丑の日」だったことなどから道真公のお使いは牛であると言われています。撫で牛の頭を撫でると、学業が成就するとか、自分の体の悪いところと同じ場所を撫でると体がよくなると言われています。
尾長天満宮の七福神
『二葉山山麓七福神めぐり』、尾長八幡宮は「寿老人」です。
白く長い髭をたくわえた寿老人は、富貴長寿の神と言われます。
長寿・健康・子孫繁栄・病気の平癒などにご利益があるとされてます。
境内の一角にいらっしゃいました。
それではこちらのデータをまとめておきます。
DATA
名 称:尾長天満宮(おながてんまんぐう)
住 所:広島県広島市東区山根町33番16号
電 話: 082-262-2679
ホームページ:http://tenmangu.info
創 建:久寿元年(1154年)平清盛が峰に社殿を創建したのが始まりとされる
主祭神:菅原道真公、大穴牟遅神荒神(おおなむちのかみ)、少名毘古那神 (すくなひこなのかみ)
交 通:
JR広島駅北口(新幹線口)から徒歩10分
駐車場:9台分あり
御朱印初穂料: 300円
二葉山山麓 七福神めぐり: 寿老人
主な行事
1月 歳旦祭
2月 節分追儺祭
5月 古天神祭り
6月 梅ちぎり神事
10月 例大祭
12月 除夜祭
月次祭(つきなみさい) 毎月1日・15日・25日
次回は⑥國前寺をご紹介します。
⇒中国地方で御朱印がもらえる神社・お寺リスト
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