歴史秘話ヒストリア「奈良の鹿」と世界ふしぎ発見「四国お遍路」

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5月13日(金)放送のNHK「歴史秘話ヒストリア 〜奈良 ここにシカない奇跡〜」と5月14日(土)TBS系列で放送の「世界ふしぎ発見 ご利益MAX!行くなら今だ!四国お遍路入門」を観ました。

もともと日本史が特に好きだったわけではありませんが、それでもいろんな機会に、いろいろ時代の人々に思いを馳せ、その時に自分が生きていたらどんなだったろうと空想するのは好きでした。

大人になってからはそれほど昔の時代に思いを馳せることも無くなりましたが、それでも大河ドラマなどでいろんな時代のことを面白く観ています。

特に御朱印を集めるようになってからは、御朱印や神社・寺院を通じていろんな時代のことを思うようになりました。

神話の時代から、平城京、平安京、鎌倉・室町の時代、江戸時代などなど・・いろんな時代の人々の生活や、神社やお寺のことを想像します。

そんな思いで、楽しく観ました。

今日はその番組の感想などを書いてみたいと思います。

鹿
目次

NHK「歴史秘話ヒストリア 〜奈良 ここにシカない奇跡〜」

春日大社と鹿島神宮と白い鹿

番組は奈良で今も市民とともに共生する「鹿」を軸に進みます。

奈良の春日大社は全国に約1000ある春日大社の総本社です。
かつて神話の時代。この奈良の春日大社に、軍神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)を呼ぶことになったそうです。

その時、武甕槌命がいらしたのが茨城の鹿島神宮。そこから遠路乗ってきたのが白い鹿だったという話が残っています。そしてこの時の白鹿が現在の奈良の最初の祖先にあたるのだそうです。

以来、鹿は、時代が移っても春日大社を中心に大事にされ、奈良の庶民とともに生きてきました。

春日大社

江戸時代の奈良奉行と鹿

江戸時代、奈良は徳川幕府の直轄だったそうです。幕府から「奈良奉行」が派遣され、奈良の町を管理していました。

そんな中、神の使いである鹿に対する「傷つけるべからず」という命令が出たことで、鹿たちは守られた半面、時として、鹿が市民を怪我させるようなこともありました。

なんとかせねばと、奈良奉行のアイデアで役人数名で鹿を囲みんで角を切ることを発案。練習した後、実行に移しました。
その方法はうまくいき、以来年間100頭以上の鹿の角を切り、人々が怪我されられることもなくなっていきました。これが現在も春日大社で行われている「鹿の角切り」のお祭りにつながっているのだそうです。

1000年も前に白い鹿に乗って奈良の地に来られた神様。そしてその鹿が今の世にもつながっていること。今なお奈良の人たちに鹿が愛されているということ。・・・長い時の流れの中、鹿を愛する人々とそれを守る神社やお役所のことにいろいろ思いを巡らせました。

奈良奉行とその筆頭の部下に漫才の「笑い飯」の二人が扮したミニドラマも楽しかったです。

世界ふしぎ発見「四国お遍路」

四国八十八ヶ所のお遍路は私はまだ経験していません。御朱印を集め始めてからはいつか行ってみたいと思うようになりましたが、いつのことになるやら・・。(^_^;
でも土曜日の「世界ふしぎ発見」では大変楽しくお遍路のことを学ぶことができました。

四国のお遍路とは

お遍路さんイラスト

お遍路は元々僧侶の修行であって、庶民が行くようになったのは江戸時代からだそうです。それ以来多くの人がいろんな願いとともにお遍路の旅をしてきました。

一つ一つのお寺をまわり、お経を唱え、お札を納めて納経帳に御朱印をもらいます。八十八の札所を全部回るのは時間もかかるし、体力的にも困難なこともあります。それをやり遂げるところに意義があるんですね。

今年2016年は「丙申(ひのえさる)のうるう年」。この年にお遍路すると、いつも以上に特にご利益があるそうですね。 香川県の八十八番札所から始める「逆回りお遍路」が特に良いのだとか。

それを皆さんご存知なのか、今年は特に四国のお遍路さんがブームなのだそうです。

番組では・・

番組は、ミステリーハンターの出水麻衣さんと副島淳さんがそれぞれに別のルートでお寺を巡るというもので、お参りの作法、納経帳への御朱印などもあって、興味深いものでした。

副島淳さんは逆回りで回って、どのくらいの日数かけたのかわかりませんが、ついに全部を終了し、結願証(けちがんしょう・けちがんのしょう)をいただきました。番組とはいえ、すごいですね!

納経帳に88の御朱印が集まるのは壮観です。そして88全て終えると願い事が叶うといいます(満願成就)。

八十八ヶ所回るのは確かに大変ですが、車を使ってもいいし、何度かに分けてもいいそうです(区切り打ちといいます)。

景色も春夏秋冬きれいですし、松山道後温泉など温泉があったり、宿坊があったり、お遍路の観光列車があったり、修行とあまり堅く考えなくても旅としても楽しいと思います。

お遍路さん

番組でやっていましたが、今は外国人のお遍路さんも多いようですね。海外にもスペインのサンティアゴ巡礼など巡礼の旅が流行っているそうですが、そんな中、日本の四国お遍路を知り、来日する人も多いとのこと。

巡礼の旅の途中でいろんな人と出会い、心を通わせる。・・いわゆる一期一会ですが、それがとても素晴らしく、お遍路の大きな喜びの一つと言えます。

八十八ヶ所を終わってスタジオに来た副島淳さんが、「また行きたいですか?」と問われて、「全部終わった瞬間に、また来たいと思いました。いろんな方とのふれあいが本当に素晴らしかった」と言われてましたが、本当にそうなんでしょうね。

自分を変え、人の優しさを知り、大きな充実感を得られる八十八ヶ所の巡礼。いつか必ずやりたいです! あなたもぜひトライしてみてください。p(^-^)q

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