このカテゴリーでは、私が持っていたり、借りたりして見た御朱印関連本の感想を書いてみます。
なるべく公平な見方をしたいと思いますが、こういうことは多分に主観の問題です。私がいい悪いと思っても、必ずしも他の方が同じように思われるとは限りません。その点はご了承ください。(感想は人それぞれに違うからいいのだと思いますが・・)
まずこの記事では、佛教大学の八木透先生の監修になる「全国御朱印図鑑」を取り上げます。
- 御朱印の見方
- 本書の見方
- 御朱印Q&A
- 第1章 御朱印入門 その歴史と民俗
- 第2章 世界遺産
- 章3章 日本三大観音霊場
- 第4章 京都
- 第5章 北海道・東北
- 第6章 関東
- 第7章 北陸・甲信越・東海
- 第8章 関西
- 第9章 中国・四国・九州
- 資料編
- 御朱印帳
- 御朱印関連用語
- 霊場
- INDEX
私はまだ御朱印集めを始めて間もない頃、この本に出合って、かなりはまりました。
御朱印の本はたくさん出版されていますが、351ページ、厚さにして約20mmはすごいボリュームです。
その中に、1100以上の社寺の情報と、御朱印が980点以上掲載されています。
御朱印は1ページに1枚のページと、1ページに4枚入っているページとあります。
確かに1ページにA5版に4枚というとかなり小さくて味わうという感じではありませんが、私は数多く入っていることに惹かれました。
私は結構気に入っているこの本ですが、Amazonでは星が5つ中2つの、かなり厳しい評価です。
「ひどい本だ」と言われる方のご意見をまとめてみました。
- 内容がほぼ東京と京都に偏っている
- 同じ神社の御朱印が何種類も載っている
- 図鑑と言いながら載っている寺社が限られている
- 日本100霊場などの納経印が少ない
- 四国八十八か所のお遍路さんの納経印が掲載されていない
- 期間限定や特別公開時の御朱印も記載されてはいるが肝心な「いつ」が書いていない
などです。
確かに「世界遺産」の中で宇治上神社が10ページにわたっているとか、東大寺が9ページにわたっているとか、あります。
東京と京都は確かに多いです。でも「東京と京都ばかりがやたらに多い」とまでは私は感じません。
奈良も多いはずなのに少ないなとは感じました。
でも、一応北海道から沖縄まで、全都道府県が網羅されています。
「西国三十三所観音霊場」「坂東三十三観音霊場」「秩父三十四観音霊場」は載っていますが、全部の御朱印が載っているわけではありません。
「四国八十八か所」をはじめとして、リストはあるけれど御朱印は全く載っていないものも確かにだいぶあります。
ここは確かに気になるところではあります。
それにしても・・
だからこの本の価値がないように思うのは、私は違うような気がします。
かなり御朱印集めをしている人にはあまり役立たないかもしれません。しかし御朱印に触れ始めた人にとっては、これだけ数多く載っているということは、それだけ興味が深まると、私は思います。もちろんこれ一冊で十分役立つというものでないのは私もそう思いますが、完璧は求められないと思います。
コメントにあったような気になる点があるのは納得しますが、それでも私は価値のある本だと思います。
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