今回ご紹介するのは京都の「金剛山 矢田寺(やたでら)」です。
前回ご紹介した本能寺の山門を出て、寺町通を南に3分ほど歩くと「矢田寺」があります。近いので一緒に参拝されるといいと思います。
ここは錦市場から続いて入る商店街の一角です。人通りも多く、提灯もたくさんあって華やかです。
ここ矢田寺は西山浄土宗のお寺で、本尊が地蔵菩薩をお祀りしていることから「矢田地蔵(やだじぞう)」とも呼ばれ親しまれています。
これは本堂に設置してある梵鐘。提灯の灯りも温かい雰囲気です。
創建ははっきりしませんが、平安時代の初期に、今も奈良大和郡山市にある「矢田寺」の別院として建てられたのが初めだそうです。
その後、何度かの移転の後、豊臣秀吉による区画整理で、天正7年(1579年)現在の場所に移されたそうです。
矢田寺の御朱印
矢田寺でいただいた御朱印はこれです。書き置きのものですが、お地蔵さんがすごく可愛い御朱印です。地がグリーンというのも珍しいですね。他の方の口コミを見てみると、普通に御朱印帳に書いていただける時もあるようですが。
ネットの口コミでは、寺務所にどなたもいらっしゃらなくて御朱印がいただけなかった、というものもありました。
御朱印をいただきたい方は、できれば先にお電話をしてから行かれた方がいいかもしれません。
矢田寺のいろいろ
代受苦地蔵
矢田寺の御本尊である地蔵菩薩(矢田地蔵尊)は、ここを開山した満慶上人が冥土で会った地蔵尊を彫らせたと言われる、高さ2mある立像です。地獄の火の中に身を置き、罪人の代わりに苦しみを受け、人々を救っているお姿だそうです。
送り鐘
京都では、お盆になるとご先祖さまを迎える「迎え鐘」が撞かれます。六道珍皇寺の「迎え鐘」が有名です。
矢田寺の梵鐘はそのご先祖さまを冥土まで迷わず送っていくという意味で「送り鐘」が撞かれます。8月16日の矢田寺はこの「送り鐘」で賑わいます。
以前の梵鐘は正平14年(1359年)に作られたものだったのですが、戦争で今日現在の梵鐘は、昭和48年(1973年)に新しく作られたものです。
ぬいぐるみ守り
ご住職ご夫妻が手作りされている、地蔵さんのぬいぐるみが可愛らしいと、女性を中心に大人気です。
これはもともと20年くらい前に大きいぬいぐるみのお地蔵さんを作ったら、とても評判が良かったので、多くの方に持っていただけるよう、小さいサイズのものを作ってお守りとして販売するようになったものだそうです。
右がご住職ご夫妻手作りの「ぬいぐるみお地蔵さま」1体800円。
真ん中は「お地蔵さまおみくじ」1体500円。左は「お地蔵さまストラップ」1体500円です。
かぼちゃ供養
毎年12月23日に矢田寺で行われる「かぼちゃ供養」は京都の人気行事の一つです。境内に巨大なかぼちゃが飾られ、参拝者には無料で煮たかぼちゃが振る舞われます。
通常10時開始ですが、このかぼちゃ煮目当てにその前から多くの人が並ぶそうです。(通常1000人分を用意されています)
いろんな病気の退散を願って行われる矢田寺のかぼちゃ供養、私も一度行ってみたいです。
YouTubeにアップされていた動画から、2013年のかぼちゃ供養の様子の動画を共有させていただきます。8分ごろから商店街の長い列が写されていますがすごいですね!
商店街ですし、レストランやおしゃれな喫茶店も近くにたくさんあるので、そういう楽しみも合わせてお参りされるのもいいと思います。
karinさん、ありがとうございました。
それでは最後に本能寺のデータをまとめます。
DATA
名 称:金剛山 矢田寺(こんごうさん やたでら)
住 所: 京都市中京区寺町通三条上ル523
電 話:075-241-3608
宗 旨:西山浄土宗
創 建:平安時代前期 満米上人による
御本尊:地蔵菩薩
参拝時間: 午前8時〜午後7時30分、無料
ホームページ:http://www.kyoto-honnouji.jp/index.html
交 通:
地下鉄「市役所前駅」下車、徒歩3分
市バス・京都バス「河原町三条」バス停下車、徒歩3分
車の場合:名神高速京都東I.C.または名神高速京都南第2 I.Cから国道一号線経由、河原町通方面
駐車場:なし(寺町商店街の中にはあり)
主な行事
2月3日 節分
4月8日 花まつり
8月16日 精霊送り鐘供養
12月23日 かぼちゃ供養
次回もkarinさんのご案内で、箕面市の勝尾寺をご案内する予定です。
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