前回の高牟神社を後に、同じ名古屋市千種区の上野天満宮(うえのてんまんぐう)に行きました。
高牟神社からは地下鉄東山線で「本山駅」に移動、名城線に乗り換えて「砂田橋」で下車です。そこから距離はちょっとありますが良い散歩ができました。
上野天満宮は別名「名古屋天神」とも呼ばれている、学問守護で有名な神社です。
中区の桜天神社、北区の山田天満宮とともに『名古屋三大天神』と言われ崇拝されています。学問の神様・菅原道真公をお祀りしてある神社ですから、特に受験生や資格試験の合格を目指す人が多く参拝に来られます。
私が行った時も、おそらく高校生かなと思われる人がご両親と一緒に来られてました。
上野天満宮の御朱印
上野天満宮のホームページによると、約1000年前の平安時代中期、陰陽師の安倍晴明の一族の一部が、この千種区の地に移り住んだ際、自らの境遇と照らし合わせて、九州太宰府に流され生涯を終えた菅原道真公を偲んでお祀りしたのが、この上野天満宮だそうです。
菅原道真公にせよ、安倍晴明にせよ、非常に勉強家だったと伝わりますし、この方々を偲び、お祈りして勉学に励むのは素晴らしいことですね。きっとご利益もあることと思います。
それではまずこちらの御朱印をご紹介します。こちらです。
すごく達筆ですね。
社務所は午後5時までとのことですから、その時間まではいただけると思います。
上野天満宮への行き方と境内風景
冒頭に書きましたが、私は地下鉄名城線の「砂田橋」駅から歩きました。
砂田橋ショッピングセンターを左手に見ながら大通りを歩いて行きます。
大通りの途中には案内板があってわかりやすいです。まっすぐ12、3分で着きます。
近づくと看板もあってすぐにわかります。駐車場もそばにあります。
入口
社号標
奥に進みます。
手水舎
撫で牛。牛は道真公の使いという話もありますね。
自分の体で痛いところや悪いところがあれば、この牛の同じところを撫でれば良くなると言われています。
拝殿
扁額
社務所。御朱印はこちらで。
絵馬かけ所
何かの歌碑でしょうか・・
受験生のための「合格祈願特別祈祷」の看板がありました。
合格祈願水というのが売ってました。
やはり「合格祈願の神社」というのがすごくわかりますね。
名古屋三大天神参りの案内看板
名古屋三大天神参り
名古屋の3つの天神様が連携して、サービスをされてるんですね。
社務所でこんなリーフレットもいただきました。
このリーフレットからすると、名古屋三大天神とされている「上野天満宮」「桜天神社」「山田天満宮」の3つの神社をお参りし、専用の『名古屋三大天神まいり絵馬』の裏に3つの御朱印をいただくと、最後にお参りした神社で道真公を模った『天神像守り』をいただけるそうです。
絵馬と天神像は自宅で願いが叶うまでお祀りし、叶ったら、改めて天神さまにご報告してください、とのことです。
なんだかすごく力をいただけそうですね。合格祈願の方はとても良いのではないでしょうか。
※初穂料は、絵馬が1000円、御朱印が1社200円。絵馬には1社分の御朱印の初穂料が含まれます。
※この絵馬の裏に押される御朱印は、通常の御朱印帳に書かれる御朱印とは別です。
ちょっと調べたら、例えば名古屋駅を起点・終点に、タクシーでこの3つの天神様を回る『合格祈願コース』なんてのもあるんですね。
私は地下鉄などを利用して回るのが好きですが、こういうサービスを利用するのもいいかもしれませんね。(所要時間 約2時間半〜)
ご紹介しておきますね。
名古屋トリビア観光タクシー 052-683-1190
ホームページはこちら
菅原道真公と飛梅伝説
以下、太宰府天満宮の記事で書いた文章ですが、こちらにも載せておきます。
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平安時代の貴族であり、政治家(右大臣)・詩人でもあった菅原道真でしたが、時の左大臣・藤原時平らによって罪を着せられ失脚、京の都から九州・太宰府に左遷されます。昌泰4年(901年)のことです。
それからわずか2年後の延喜3年(903年)2月に、道真はこの地で果てます。
左遷される前、京の屋敷で、大切にしていた梅の木に向かい、
春になって東からの風が吹いたら、梅の木よ、また芳しく香る花を咲かせておくれ。
主(私)がここにいないからと言って、春が来たのを忘れてはいけないよ。
と詠んだのだそうです。
主人である道真が屋敷からいなくなったのを知った梅の木は、悲しみで痩せ、枯れてしまったのだそうです。そして道真の元へ行こうと梅と、そして一緒にいた松が、太宰府に向かって飛んで行ったそうです。
しかし、松は途中で力尽きて摂津国八部郡板、のちの「飛松岡」に落ちてそこに根を生やした(飛松伝説)、そして梅はというと、一夜にして太宰府の道真の元に飛び、降り立って根を生やした。・・・そんな言い伝えだそうです。
いつも大切にしてくれた主人を思って飛んでいった梅と松。ちょっと胸が熱くなります。
そして、道真公はそれから程なくして亡くなってしまうわけですが、その後も毎年毎年、こうして美しい花を咲かせている梅が、今も道真公を想っているのかなと思うと、感慨深いものがあります。
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上野天満宮は、やはり中高や大学受験の合格祈願、資格試験の合格祈願に訪れる方が多いと思いますが、飛梅伝説などから道真公の徳を偲ぶのも良いと思うし、お参りして広く勉学や仕事に励もうと誓うのもいいなと思います。
それでは上野天満宮のデータをまとめます。
DATA
名 称:上野天満宮(うえのてんまんぐう)
住 所:愛知県名古屋市千種区赤坂町4-89
電 話:052-711-6610
ホームページ:http://www.tenman.or.jp/index.html
創 建:平安時代中期
主祭神:菅原道真
交 通:名古屋市営地下鉄名城線 – 砂田橋駅から徒歩約15分
名古屋市バス基幹二系統、名鉄バス基幹系統「谷口」バス停から徒歩5分
駐車場:あり
主な行事
1月 一番祈祷、歳旦祭、左義長祭、うそかえ祭、初天神祭
2月 節分祭、御命日祭
3月 祈念祭
6月 御誕辰祭
7月 天王祭、茅輪神事
9月 晴明祭
10月 宵宮祭、摂末社祭、例祭
11月 愛宕例祭、新嘗祭
12月 納め天神祭
毎月25日 月次祭
次回は、晴明神社をご紹介します。
⇒中部地方(東海地方で御朱印がもらえる神社・お寺リスト
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